文部科学省は、2024年度より、デジタル教科書を小中学校の「英語」から段階的に導入する方針を示しました。
これに先立ち、2022年度から実証実験として紙の教科書をデータ化したデジタル教科書が、全国の小中学校に無償で提供されています。
現在の紙の教科書内容をタブレット端末などに取り込んだデジタル教科書が、児童生徒1人1台ずつ用意されることにより、特別な支援を必要とする子どもを含め、多様な子ども達ひとりひとりに個別最適化された教育ICT環境が実現し、教師・児童生徒の力が最大限に引き出されることが期待されています。
【デジタル教科書と種類について】
デジタル教科書とは、紙の教科書の内容の全部を電子化した教材のことですが、その種類によって、次の2つに整理されます。
・学習者用デジタル教科書:児童生徒が個々の端末で見る、紙の教科書の内容の全部を電子化した教材。文部科学省が定義するもの。
・指導者用デジタル教科書(教材):先生が提示用に使用する教材。画像やアニメーションなど、児童生徒の学習の充実を図るため、リッチコンテンツが利用できる。
【デジタル教科書とデジタル教材の連携活用によるメリット】
「デジタル教科書」と教科書の内容をより深めたり広げたりするための「デジタル教材」を
連携させて活用することは、児童生徒の学びの充実に役立ちます。
《期待されるメリット》
○デジタル機能の活用による教育活動の一層の充実
(例)図表の拡大縮小、書き込み、保存、検索等
○デジタル教材等との一体的使用
(例)動画・アニメーション、ネイティブによる朗読、ドリル・ワーク、参考資料、
児童生徒の画面の共有、大型提示装置による表示等
○特別な支援が必要な児童生徒の学びの充実
(例)音声読み上げ、総ルビ、文字の拡大、リフロー、文字色や背景色の変更等
「教科書以外の図書その他の教材(補助教材)で、有益適切なものは、これを使用することができる。」
(文部科学省「デジタル教科書に関する制度・現状について(資料3)」)
1.体験型学習、能動的学習(アクティブ・ラーニング)、探求型学習、対話型学習(インタラクティブ・ラーニング)
⇒知的好奇心の刺激、学習モチベーションのアップ、
自主性・主体性の育成につながる。
2.高い再現性、現実に近いシミュレーション、
情報の3D・可視化
⇒即時対応力や応用力の養成、理解が促進される。
3.教材の小型化、携帯のしやすさ、アプリ化
⇒時間や場所に依存せず学習できる。
4.STEAM教育の実現
⇒科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、リベラル アーツ・
教養(Arts)、数学(Mathematics)を活用した文理融合の課題解決型教育の実現
5.遠隔授業(オンライン授業・リモート授業)の実現
♦バーチャル世界では、実験等はいくらでもやり直しができることから、
「失敗をしない教育」から「失敗して学ぶ教育」への転換も可能
♦フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコ、英国、スウェーデンの学校で740人の
学生を対象とした海外の研究機関の調査では、3Dを活用した学習によって、テスト結果が
平均17%向上
◎これらのメリットにより、従来の学習にはない「高い学習効果」が得られます。
指導者(先生)にとってのメリット
XRやAIを含むICTの活用は、学習者に高い学習効果をもたらすだけでなく、指導者の側に、
業務の軽減と効率化等のメリットをもたらす必要もあります。
1.XRやAIが、これまで実現できなかった新たな方法で教育を補助し、「教える」という行為の
多様性をもたらし、時に指導者の代わりに経験・知識・技術等を授ける。
2.XR等を活用した遠隔授業・オンライン授業は、従来型の教育に存在した時間的・空間的・
物理的制約からの解放にもつながる。
3.世界で使用されている多くの3Dレッスン等の教材の活用は、これまで必要であった教材準
備(購入)の手間(費用)を省くことにも役立ち、その一方で新たな教育方法の開拓や確立
にもつながる。
国語:現代文・古文・漢文
・物語や事実の背景知識を3D動画や映像等で
学習する
・古文(源氏物語や枕草子など)のストーリー、
古文の風景や人間関係などを3D動画や映像等で
学習する
算数(数学):
・面積・体積・回転体・最大最小など図形空間
認識の問題を3Dで学習する
・問題集にスマートフォン等をかざすと解説や
類題が表示される
理科:実験学習・物理・化学・生物・地学
・物理・化学実験を3D動画で学習、実験の予行練習をする
・動植物の構造を3Dで学習する
・DNA鎖・赤血球の構造、人体の構造(骨・心臓・血管等)を3D動画で学習する
・化学元素の名前、原子量を3Dで学習する
・光の三原色や化学反応を3D動画で学習する
・教科書や図鑑にスマートフォン等をかざすと、生物(生態系)の3D動画が見られる
・地震の発生メカニズムを3D動画で学習する
・宇宙の仕組み・天体の動きを3D動画で学習する
・運動エネルギーや万有引力の法則を3D動画で学習する
社会:校外学習・社会科見学・地理・歴史等
・職業疑似体験(工業・農業・林業・水産業等)
・歴史上の重要な出来事(関ヶ原の戦い・桶狭間の戦いなど)を3D動画で再現する
・校外学習方法として、VR技術を活用して、先生がガイド役となり、生徒たちは、
各地の360度画像や3DのCGを見ながら教室等で学べる
英語:英会話(発音)・英語翻訳
・AR/VR技術を活用し、英語など語学の4技能(リーディング、ライティング、
リスニング、スピーキング)全ての論理的思考力、実践応用力を身につけるトレー
ニングを行う。英単語の意味、発音、用法などの基礎知識はARを活用するほか、
リスニングやスピーキングなどは、教室等でVR技術を活用して、リアルに近い
模擬体験をしながら語学トレーニングを行う
・タイムトラベル(時間旅行)やテレポーテーション(瞬間移動)を計画して、
歴史上の人物に会ったり、世界遺産・建造物を見たりする
実技4科(保健体育・技術家庭・美術・音楽):
・スポーツ選手の動きの解説や専門家の指導を3D動画や映像等で行う
・高度なトレーニングを必要とするスポーツ競技を疑似体験する
・作業の工程や危険性を3D動画や映像等で解説しながら作業の疑似体験・訓練をする
・臨場感を伴う芸術鑑賞を行う
・芸術作品の背景知識を3D動画や映像等で学習する
・視覚、聴覚、触覚を組み合わせた実技・芸術教育を行う
・遠隔コミュニケーションを伴う実技指導を行う
その他:学校の防災訓練・避難訓練
◎AR/VRが持つ高い再現性、現実に近いシミュレーション機能によって、リアルに近い体験に基づく学習が可能になり、知識の吸収が劇的に向上します。
・100万点以上のAR/VRの3Dモデル等にアクセスできます。
・世界中で4千万人以上の方々が利用されています。
デジタル教科書(教材)となるスマートフォン・タブレット・パソコンなどに、本アプリケーション(EON-XR)をインストールして使用することで、物理・化学・生物・歴史・地理・数学・機械・建築・工学・美術・医学など、様々な内容を3Dモデルで学習することができます。各教科・科目に対応した幅広い体験型学習、アクティブ・ラーニング(能動的学習)、探求型学習、インタラクティブ・ラーニング(対話型学習)が可能になります。
従来の紙の教科書には無かった、3D動画や360度画像などによる視覚的学習、実際の音を取り入れた聴覚的学習も可能になります。
◎本アプリケーション(EON-XR)の活用により、体験的・能動的・文理融合の課題解決型であるSTEAM教育の実現やEdTechの導入が可能になります。
※日本語への対応も可能です。
※STEAM教育:科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、リベラル アーツ・
教養(Arts)、数学(Mathematics)を統合する教育手法
※EdTech:Education(教育)×Technology(科学技術)を掛け合わせた造語。
AI、IOT、AR/VR等のテクノロジーを活用した革新的な能力開発技法
♦遠隔授業(オンライン授業)に役立つ「XRミーティング」機能があります。
「XRミーティング」機能は、EON-XRプラットフォームに統合されています。
・複数の参加者による作業が可能。
・VOIP(ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル):音声通話が可能です。
・プレゼンター機能
・ミュート機能
・インタラクティブな3Dモデルをリアルタイムで共有し、その3Dモデルを使用した共同作業が可能。
・AR(拡張現実)モード
・画面録画機能 等
EON Reality社のウエブサイトへ移行します。
※必要に応じて、日本語翻訳機能をご利用くださいませ。
(移行先のウエブページ上で、右クリック、日本語に翻訳 等。)
詳細は各画像をクリックしてください(EON Reality社のウエブサイトへ移行しますので、必要に応じて、日本語翻訳機能をご利用くださいませ)。
スマートフォン・タブレット・パソコンなど、一般的なデバイスでXRを体験できます。100万点以上のAR/VRの3Dモデル等にアクセスできます。
自分の分身である“アバター”を作成して、仮想空間内では、他の参加者たちとのコミュニケーションや共同作業もできます。
XRと3Dモデルによる学習において、AIアシスタント役となるAIアバターが、様々なガイドをして、ユーザーの学習を助けてくれます。
カスタマイズ可能なアニメーション、音、色など、様々な動きや効果を3Dモデルに追加して、動的で詳細なXRのコンテンツを作ることができます。
XR とAIの組み合わせによる新しい学習体験です。スマートフォンやタブレットでスキャンした対象物を3Dモデル化して、EON-XRで使用できます。
EON-XRモバイルアプリを使用して、新たなメタバースの世界を構築できます。オリジナルのアバターを作り、メタバースの世界で使用できます。
NFT機能を使用して、EONナレッジ ワールドの土地を購入または販売し、独自のコンテンツや体験で満たすデジタル世界を構築できます。